店舗名に使用される花の名前の実態調査

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nottawashi

素人の研究社の一般社員です。若くて従順なので無給で何時間でも働いてくれるので大変重宝しております。

もしお店を始めるとしたらどんな名前をつけるだろうか。読者のみなさんも考えてみてほしい。なるべくオシャレなものを、なるべく覚えやすく、それでいて他のお店と被らないものを、検索したら上位に表示されるような珍しい言葉の方がいいかもしれません。

 

さて、そんな細々とした戦略なんてすべて無視した素敵な店名があります。それは、お花の名前です。たんぽぽ、ひまわり、すずらん、ガーベラ。名付けられた理由はそれぞれ違うのでしょうが、各地に花の名前がつけられたお店は存在します。

店名が平凡であるからこそ、なぜその名前がつけられたのか想像する余地が生まれます。本日はそんなお花の名前がつけられたお店について報告していきます。

 

まず、全体の傾向を見てみましょう。

2017年12月13日時点 調査数19

現時点では「たんぽぽ」が非常に多いです。次いで「ひまわり」。これは当初お花の名前ではなく「たんぽぽ」「ひまわり」に限って収集していた時期があったためです。

今後母数が増えていけばどうなるかはわかりません。もっとも使われることが多い花の名前ですが、期待を込めて「さくら」ではないかと予想します。

現時点で発見したのはスナック1件のみですが、アロマやマッサージ、雑貨店などにも使われる可能性があるので、練馬や日暮里ばかり歩いてないで自由が丘や中目黒なども調査していくと逆転の目は残されていると考えます。花ではなく人の名前由来の店ならオールジャンルいけるのでその点でも強いです。がんばれさくら。(ちなみに社主にきいたところ「たんぽぽ」と予想していました。)

 

 

クリーニング屋の「たんぽぽ」。明るいイメージもあるし、身近な存在であることをアピールする効果もあるのではないでしょうか。

 

「ひまわり」よりもまず「浮気な女」の方が気になります。浮気な女の誘惑を振り切ってひまわりに目を向けると「ひ」のカーブにヒマワリのイラストをあしらったり、「り」が切なくも温かいのグラデーションになっていました。

ロゴにこれだけこだわっているのに「ひまわり」を選んだということは、何かひまわりに特別な思い入れがあるに違いありません。昔の旦那さんがプロポーズのときにプレゼントしてくれたのがバラの花束ではなくひまわりの花束だったとかそういった素敵なエピソードがあるはずです。このスナックに入店して尋ねてみれば判明するでしょうがそれも野暮なので想像するに留めておきましょう。

 

 

どちらもマッサージ屋の「ひまわり」ですが、このふたつはまったく違う店です。看板と雰囲気から系列店でもなさそうでした。

「ひまわり」には健康的なイメージがあるからでしょうか。それとひとつ仮説として考えているのは、オーナー店長がいるタイプではない、資本家が出資して回していくタイプの店舗は店名にこだわりが薄く、お花の名前が採用されることが多いというものです。いかがでしょうか。

 

スナックの「さくら」です。ちょいと一杯の文字がピンク色、音符や電話番号が緑色のことからおそらく桜の木の「さくら」で間違いないでしょう。

スナックのママの名前が「さくら」の可能性もあるので、スナックが似合うナイスミドルになった暁には確かめに行ってみたいと思います。

 

恵比寿にて採集したもの。韓国料理店です。

「ひまわり」という店名は多いので様々な業種で使われているのですが、韓国料理でひまわりというのは非常に珍しいです。おそらく今後もこのお店以外で出会うことはないでしょう。恵比寿駅すぐという立地的にももっと凝った名前になりそうなものなのに、不思議です。

「初めて覚えたニホンゴはヒマワリでした」みたいな素敵な理由だといいな。

 

 

サンプル数が19とまだ少ないこともあり、結果に偏りがでてしまっている感が否めません。今後も写真でお花畑がつくれる量になるまで調査を継続していく予定です。