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正面ど真ん中にわかばマークを貼った車を見かけました。「これはおもしろい」と写真を撮り、これがきっかけとなり以降わかばマークの位置を気にするようになります。貼り付け位置には貼り付けた者の個性が、あるいは貼ったときの状況が反映されるのです。
これがその車です。正面ど真ん中。初心者であることを恥じることなく堂々と主張しております。俺が初心者だ!
思えば自分が運転をしたとき、確かに初心者マークは貼ったはずです。前に貼ったか後ろに貼ったか、あるいは両方か。ど真ん中に貼ったことを面白いと思ったからには右か左に寄せたはずですが、今となってはわかりません。
西日暮里駅前にて撮影。前後両方に貼り付けています。位置はどりらも右寄り。運転席から近い方と考えれば貼ったのは運転者本人、わかばマークをわざわざ貼るほどには几帳面で、運転席からの歩数を一歩でも短くするほどにはものぐさなのが想像できます。
西武池袋線清瀬駅と秋津駅の中間ほどにて撮影。白い軽自動車。貼り付け位置もこれといって特徴はありません。
画像はメモ書きをスキャンしたものになります。アナログっぽさに震えてください。
わかばマーク、もしくはもみじマークを貼った車を見る度に記録しました。見つけた車が走行中だった場合、写真が撮れないこともあるので忘れないうちに貼り付け位置を書きとどめます。
貼られているのはもみじマークなのですが、車の前後ではなく側面に貼られています。おそらく運転席から窓を開けて座ったまま貼ったのでしょう。
珍しいと思ったど真ん中タイプのものに再び遭遇しました。撮影場所は同じく西日暮里駅前です。この近所だけで流行っている可能性がでてきました。
ふたたびど真ん中。もみじマークが堂々と鎮座しています。これも撮影場所は西日暮里です。
調査開始(2017年4月7日)から約一ヶ月での結果は下記のようになっています。目撃件数は7件でした。
数値は測ったわけではなく走っている車を見ての印象なのでかなりいいかげんです。
現在明らかになったのは、調査のきっかけとなったど真ん中スタイルは、目撃した7件中3件に採用されていたように、あまり奇異なものでなくむしろオーソドックスなものである可能性がでてきました。
このテーマは今後も一ヶ月を目安に集計していきます。
(2017.4.30)
秋葉原から御徒町へ向かって歩いている途中に遭遇。とっさのことなのでほぼ肝心のわかばマークが写っておりませんが、この車、正面右端ギリギリに貼り付けておりました。車種からして何らかの配達の途中でしょうか。撮影日は5月10に。学校卒業後三月に免許を取得し必死に仕事を覚えようとしている18歳の少年の姿が想像できます。
いままでありそうでなかったパターンに遭遇しました。これを見るまでこのタイプのものがあったことすら忘れていました。吸盤で貼り付けるタイプです。こちらの方は助手席側に内側から貼り付けております。助手席に座ったのはお母さんでしょうか恋人でしょうか。あまり身長が高くないのか、窓のかなり低い位置に貼られていました。
もちろん後ろにもきちんと初心者マークがございます。大宮ナンバー。おそらく実家暮らしの24歳、とても素直で誠実な若者がこの車の持ち主だと予想します。
(2017.05.27)
さて、ずいぶんと間があいてしまいましたが、わかばマークの貼り付け位置のお話です。前回が5月だったので、半年以上あいてしまいました。
やってみてわかったことですが、当初「一ヶ月を目安に集計」と書いたものの実際は一ヶ月に目にするわかばマークの数はそれほどでもなかったです。もっとたまにでよかった。この8ヶ月の記録を一覧にすると下のようになります。
ずらっと。3月に大体5台くらい。3ヶ月を一区切りとすれば15台でそこからめぼしいものを紹介していけばいい感じでしょうか。わからないので気が向いたときにまとめていきます。
8ヶ月のなかで目をひいたのがこちらです。もみじダブル。しかも停まっている場所が病院でした。これほどまでに「老い」を感じさせる光景もそうないでしょう。
この車の持ち主の方はおそらく真面目で心配性。きっとものすごく安全運転をしているに違いありません。
しかも素晴らしいのが正面にもダブルで貼られているところ。前後左右どちらから見ても視認できます。
ちなみにさきほどの表で撮影箇所が抜けている部分がありましたが、どうしても思い出せませんでした。これは忘れる力、つまり「老人力」ということでご容赦いただきたい。この車の持ち主と同じです。
収集していて、わかばよりもみじの方がよく目につくのは、単純に若者より老人の方が車を所有している割合が高いということでしょうが、車とは老人力の塊で、それが町を走っているのです。
わかば(もみじ)拾いを続けていて、ある仮説が浮上してきました。それは「わかば(もみじ)を貼っている車はホワイトかシルバー」というものです。目にする車体の色はそのほとんどが白、そして銀。
指定ジャージのない隣町の中学校では、金色のラインが入ったプーマのジャージを着ていくと怖い上級生にシメられるという噂がありました。だから隣町の友達はみんな赤いラインのプーマを着ていました。なぜナイキでもアディダスでもなくプーマだったのかはわかりません。
そんな風に初心者マークをつけている車のほとんどが白や銀なのは、派手な色だと怖い先輩にいじめられるからではないかと創造していました。怖い先輩というのが具体的に誰なのかはわかりませんが、社会には怖い先輩がわんさかいるはずです。
しかしそんな予想は秋葉原で見た青いスポーツカーによって覆されました。続けてこの保谷の赤い車です。予想が外れていたのは残念ですが、初心者マークでも好きな色の車に乗ってもいいというのは嬉しいニュースでもありました。隣町に住んでいた友達にも教えてあげようと思います。
今回の収集で特に驚いたのはこの車です。まさかの大型トラック。
どこに貼ってあるかわかるでしょうか。わかばではなくもみじです。
ここです。
タイヤのうしろのこの部分、乗用車にはそもそも存在しないパーツです。泥よけか何かでしょうか。
確かにトラックにもみじマークを貼ろうとしたらどこにしていいのかわからなくて困ってしまうと思います。ある日もみじマークを貼ることを決めたベテランドライバーは「ここか?」「いや、こっちか?」と戸惑いながら試行錯誤したと考えると、この位置も「なるほどここなのか」と感慨深いものがあります。
もしかしたら先輩ドライバーに「先輩、もみじマークって、どこに貼るんスか?」と尋ねたかもしれません。かつては地元の怖い先輩として派手な色の車に乗る後輩を追い込んでいた彼も、もみじマークを貼るようになりました。そんな彼が戸惑う後輩へかけた言葉は「好きなとこに貼りな」。
金色のプーマを着てもいい。
ところでこれまで貼り付け位置の集計をしていた上記の表ですが、同じ場所に貼られていたものがいくら増えても重なるだけで点の見た目は変わらないという致命的な欠陥に気づいたので次回以降は何か違う方法で視覚化しなければなりません。本当に驚きました。このまま続けていっても最終的には全ての箇所に点がうたれるだけ。
どうすればうまいことやれるかわからないので、図や表につよいという方がいましたら能登までご連絡いただけたら幸いです
(2018.01.27)