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あまりお行儀のよい話題ではありませんが、みなさんもきっと洗面所に放置されている飲料を見たことがあるはずです。
洗面所とお上品に言い換えてみましたが、はっきり申し上げるならトイレのゴミの話でございます。終電も近い時間帯に駅のトイレに行ってみればかなりの確率で遭遇するこの「ゴミ」ですが、日々目にするうちにある一定の法則があるのではないかと考えるようになりました。
「ペットボトルのミネラルウォーター」もしくは「アルミ缶の発泡酒」このふたつに遭遇する機会が他の飲料よりとびぬけて多いというのが私の感覚です。
日暮里駅直結のビルのトイレにて撮影。キリンのどごし生。
理屈をつけることは可能です。
トイレに飲み物を持ち込むのはまともな行動とは思えません。洗面所にゴミを放置していくような輩は正常な判断能力を失っていると考えられます。つまり酔っぱらいであるのです。酔っぱらいが飲むのは酒、そして酔いつぶれた人間が飲むのは水です。したがって洗面所に放置される飲料が酒と水に偏っていることは筋が通っております。
同じトイレで別日に撮影。ペットボトルのお茶。
『感覚』と『理屈』が揃ったので、次はこれが正しいのか実際に事例を集めて確認していきます。
日暮里にて。ペットボトルの烏龍茶。
池袋。アップルティー。
池袋。紙パックのココア。
調査開始二週間ほどで雲行きが怪しくなってきました。写真は撮っていませんが田端駅前でワンカップが置き去りにされていた事例も目撃しています。
池袋駅。ペットボトルのアップルサイダー。
基本的に酒か水、もしくはお茶を想定していたので、これほどまでにジュースに遭遇するとは思っていませんでした。
池袋。ペットボトルのミネラルウォーター。
調査開始前にイメージしていた状況です。飲みかけのミネラルウォーターが置き去りにされています。これはゴミを捨てていったというよりは、泥酔状態で自分がここに水を置いたことすら認識していない人間がそのまま立ち去ったと考えるべきでしょう。
新宿駅。ペットボトルのコーラ。
日暮里。ペットボトルの烏龍茶。
前回と同じトイレに置いてあったので、同じ人間の仕業かもしれません。
池袋。紙パックの野菜ジュース。中身は確かめていませんが、KAGOMEの文字がのぞいています。
池袋。スタバの紙コップ。
これらのデータから推測できることは「飲み物を置き去りにするのは酔っぱらいに限らない」そして「トイレをゴミ箱扱いしている人間が意外と多い」ということでした。うーむ、こうしてみると当たり前だ。世の中では当たり前のことが当たり前に起きています。
最後にもう一枚。これは中目黒の駅で見つけました。やはり印象としては新宿や池袋のようなターミナル駅や田端や日暮里のような下町に多い印象でしたが、綺麗でオシャレな街でも同様の現象は観測できるようです。しかもこれに遭遇したのは酔っぱらいの発生する夕方以降ではなく午前十一時ごろです。
すぐ近くに自動販売機があったので「ここで買ったものでは?」と、相関を連想しましたが、残念ながらここにさきほど放置されていたエビアンは売られていませんでした。
最後まで印象があてになることはありませんでした。以上をもちまして今回の調査をひとまず終了といたします。