最新記事 by zukkini (全て見る)
- 皆様の「なんかいい」写真を紹介いたします - 2023年2月13日
- 皆様の「なんかいい」写真をお送りください(期間:12/16~1/3) - 2022年12月16日
- アメリカの送電シーンをご紹介します - 2021年4月7日
- 固定から半固定、そして非固定へ - 2020年11月22日
道路がある場所から急に狭くなっていくことがありますよね。例えば、2斜線あったものが1斜線に減るような車線現象とは異なり、単純に道が狭くなっていくあの現象のことです。
聞いたことがある人も多いでしょうが幅員減少と呼ぶらしいです。それを示す標識もありますし、工事中など一時的に車線が狭くなっていく場合には「この先幅員減少」という看板で示すことも多いですね。
本当は同じ幅でずっと行きたかったであろう、道を作った人々。そこから先、道が狭くなっていくのには色んな理由があって、それをつぶさに観察すると街の成り立ちや道路の発達といった街の年輪にも近いストーリーが見えてくるかもしれません。
しかし今回はそういう難しいことは抜きにしてただ単純に幅員が減少していく現場そのものを観察してみようと思います。道があるところから狭くなっていく様は身近でいて意外と面白いものです。
例えばここ。
道が急に狭くなってしまうと自動車の運転手には特に、夜は暗くて見えませんね。ぶつかるかもしれません。実に当たり前ですが、幅員減少の現場にはこうした反射板が設置されていることが多いようです。
ここもよい幅員減少です。約半分の幅に急激に狭くなります。宅地化した農地など元は私道に毛の生えたような道が車道とリンクするとこの手の幅員減少は増えるのかもしれません。
手前側の広くなっているところは行きかう車の待避所のような役割かもしれません。そして見てみるとやはりここにも反射板。
幅員減少の現場にある反射板。ポジショニングとその妙な存在感は放って置けません。その場からジッと動かない様、またその外見、佇まいが段々とカニのように見えてきました。
これも幅員減少の現場で見られたものですが、ガードレールによりカニ感が増しています。幅員減少の先には住宅地がありますから反射板で警告し、更にガードレールが必要なのです。
こちらも住宅地でよく見られる、分かり易い典型的な幅員減少。車が交互にすれ違うのには厳しい狭さです。幅員減少のいいところは車線減少のように2あったものが1になるという分かり易いものではなく「狭くなる」という、数値では表せない定性的な現象に専門的な用語がついている点かもしれません。
向うから車が来ないことを半ば祈りながら狭い道に突入した経験、皆さんにもおありでしょう。譲り合いの気持ちで運転したいところです。
そしてここにも反射板。住宅を守る華奢な2本の反射板。幅員減少を知らせます。
幅員減少と反射板。狭くなるその入り口だけ面倒を見ればあとは知らないというわけにはいきません。そこに溝があれば反射し続ける責任感の強さ。幅員減少はしばしば通行する側には危険が伴います。
最後にお見せしますのは少し特殊なケースです。手前は2台分がすれ違える広さの車道。右に少し見えますのは右折できる別の道路。左側は畑なので、ここは宅地開発により、住宅地にできたちょっとした三叉路ですね。
見えますでしょうか。車線の幅が狭まるところにお地蔵さんが立ててありました。反射板に頼らずお地蔵さんの持つ得体の知れないパワーに委ねた珍しい例なのでしょうか。そうあって欲しいと思い紹介しました。
皆さんも身近な場所で幅員減少していたらちょっと気に留めて見てみてください。そこには何かあるかも知れません。