飲食店の調味料置き場の傾向に関する調査(継続中)

わが国の飲食店の調味料置き場でどのような調味料が置かれているのかに高い関心があり、現在全身全霊で調査しております。

調査方法は「店に行く」というフィールドワークの基本である現地現物の徹底です。調査エリアは愛知県の三河地区に偏りがありますが、集まればもう少し範囲を広げての調査としたいです。現在調査N数は僅かですが出来れば最低調査N数=100程度で、飲食店に置かれている調味料の傾向を少しでも掴みたいと思っております。

では、現在のところの調査結果を報告いたします。

 

こちらは岡崎市内にある「はなまるうどん」。

生姜、てんかす、刻みネギといったフリー薬味は今回は別物と考えますと、調味料置き場にあるのは醤油と七味唐辛子です。

 

こちらは愛知県刈谷市にある大衆居酒屋で撮影した調味料置き場です。

醤油、ソース、塩、酢、ラー油、胡椒、一味唐辛子というベストメンバー的なラインナップ。ここでは七味ではなく一味。辞書で一味を調べると「同じ目的を持って集まった仲間、同志」とあります。七味が烏合の衆とすると一味は「より辛く」という共通目的の元に集まったいわば精鋭。納得です。

 

こちらは愛知県刈谷市のラーメン屋さん。ラーメン屋だけに紅生姜、ラーメンコショーは納得。今回も一味唐辛子がここに参戦して参りました。

 

続いては愛知県豊橋市の「坂内食堂」。

写真が見切れており大変申し訳ありませんが飲食店でパシャパシャ写真を撮るのがはばかられ、内容は控えて写真はささやかに撮らせて頂きました。

メンツはというと醤油、酢、ラー油で餃子対応。奥に少しだけ頭が見えるのがここでも人気絶大の一味唐辛子。七味より一味の出現率が高いことが徐々にわかって来ました。

左に見えるのが坂内食堂が誇るブラックペッパー、これをチャーシューに大量に降り掛けるとめちゃくちゃ美味いと寺門ジモンが言っておりましたので絶対に掛けてやるかと心に決めて今に至る次第です。

 

無造作に置かれた調味料が良いですね。男らしいっすね。

 

こちらは愛知県岡崎市の大衆食堂。

醤油、ソース、テーブル胡椒、ふりかけに、やはりここでも一味唐辛子。

 

愛知県安城市。居酒屋チェーン「千年の宴」では塩と醤油だけ。

 

こちらは愛知県刈谷市のステーキ店。胡椒と塩。

 

愛知県岡崎市の美合PAにある食堂。

ここで初めて「にんにく」が登場。メニューの多さと比例して調味料は当然ながら多くなっていきますね。

メンバーはソース、醤油、胡椒、ここでもやはり一味唐辛子。ドレッシングの左にある謎の液体(※)の正体は残念ながら不明。次回立ち寄ったときに確認の為に無難にキャベツにかけてみようと思います。

※場所柄「味噌では」というご指摘を受けましたが調査中です。

 

東京都内のラーメン屋の情報も頂きました。

酢、醤油、ラー油というラインナップ。中華ないしはラーメン屋となると餃子がほぼ出てくるのでこのトリオの出てくる確率がグンと上がります。

 

新宿のワンタンメン屋、広州市場の調味料置き場の写真を頂きました。

コショー、醤油、酢。酢が2本ある理由を考えましたが、ワンタンに酢をかける事があるのでしょうか。消費量が多いから2本用意してあるのだと思いますが、ワンタンをあまり食べないためその辺はノーアイディアです。

 

同じ店の別の調味料コーナー。ワンタン用のにんにくタレ、生姜タレ、玉ねぎタレ、ラー油。タレ3種類には「特製タレ」という新カテゴリを用意します。カウントはこの3セットで1とカウントします。

 

中華そばチェーン「幸楽苑」は胡椒、餃子のタレ、見た目からはわかりづらいですが、ニンニク系の調味料が用意されておりました。こちらは「ニンニク」に分類いたします。

 

愛知県豊川市の手打ちうどん「満留賀」の調味料は醤油、ソース、一味唐辛子。ふりかけが2種類ありました。一味唐辛子ここでも七味を出し抜きシェア維持。七味の営業力が足りないのでしょうか。

 

ラーメンチェーン「らあめん花月嵐」は豊富なラインナップ。メニューの多様さも影響しているのでしょうか。

餃子のタレ、酢、ラー油、一味唐辛子、ブラックペッパー、ライス用のゆかり、らあめんダレ、激辛壷ニラ(写真外)とありました。「らあめんダレ」「激辛壷ニラ」は「味調節用オプション」に分類いたします。

ブラックペッパーを「胡椒」に分類したことを後悔しつつありますが、当面はそのままとしブラックペッパーの発見例が多い場合は別にしたいと思います。

 

浜松餃子チェーン「五味八珍」から。餃子のタレ、酢、ラー油、一味唐辛子、ホワイトペッパー。先ほどのブラックペッパー同様、ホワイトペッパーも「胡椒」に分類中。後々これも見直します。

餃子に自信のあるお店は醤油をおかず、「餃子のタレ」で勝負してきますね。ラー油はお好みで、酢は調節用でしょうか。それでもお客様にはイチからタレは作らせませんよというプライドが見えてきます。

 

醤油、ラー油、胡椒、奥に隠れていますがこれはニンニクでした。ラーメン屋さんには胡椒が登場するケースが多いですね。

 

ホワイトペッパー、酢、ラー油、そして調査をするに従いわかってきた隠れたレア調味料・七味がここで登場。七味さんご無沙汰です。

 

一味、ラー油、醤油、酢、コショウです。ここまで見てきた中華料理店の基本ラインナップといってよいでしょう。

 

浜松市の大衆食堂はストイックでかっこいい調味料置き場でした。醤油とソースのみ。

 

刈谷駅前の老舗定食屋「鈴木屋」は醤油、ソース、一味。ソースが続けて登場。

 

ソースをおいているお店、意外と少ないなあと思っていたところで連続で登場。

こちらはソース、醤油、そしてまさかの塩。この組み合わせは珍しい。

 

餃子の王将加古川駅前店は餃子のタレ、ラー油、ホワイトペッパー(ドレッシングは割愛します)でした。餃子の王将でも店舗ごとに違うのかはまた別の調査になりますが、このような具合。

 

現在のところこの通り。期待値の高かった七味の苦戦が続きます。ブラック、ホワイトペッパーの分類見直しで変わりますが、胡椒の善戦にも注目しております。

ソースが盛り返してきている一方、塩どうした!といういったところでしょうか。中華料理店に行く傾向が強いためかラー油が強いですね。醤油は最強。

 

調査N数=22

醤油 14
ソース 7
8
一味唐辛子 10
七味唐辛子 2
胡椒 11
ラー油 8
ふりかけ 2
3
にんにく 3
特製タレ 3
餃子のタレ 4
味調節用オプション 1

 

引き続き調査を続けていきます。

コメントを残す