素人の研究社 社員日誌♯6

回りくどいことは抜きにしていきなり言いますが「入口」はとても良いです。出口でもいいんですが、外から眺める部外者の我々なので大体これらを入口と呼んでしまいます。その入口の良さは周囲の壁と同じ面にありながら押せば動く、壁の一味なのに人を通すといった別の空間に入る重要な境界、アクセスポイントという徳の高い位置づけもありますが、なんてったってなんでもない壁に現れるそのドアの存在感がいいすよね。入口というかドアのある風景、ドア自体が好きな人は意外と多かったりするのではないでしょうか。

 

ドアが地面より浮いていると良いでしょう。このドアは格好がいいですね。理由は分かりませんが人の為にありがちなドアのくせに通る人の使いやすさや人の都合をあまり考えてない感じが良いんでしょうかね。車が停まったら入れん出られんとかそういうのも含めてこのドアは人に媚びずまた逆に人からもあまり大事にされずのクールな感じがして格好が良いでしょう。

 

地面から浮きつつも細いこの入口の場合は勝手口という文化的な背景に言及すると私も明るくないですし長くなるのでやめておきますが、ドアとその周辺の風景は理由なく大好きですね。ドアがあるとそこの周辺で行われるであろう人の動きというものも見えて大変よろしいです。

 

こちらでは小さな断崖絶壁の前に出口を設けつつおなじみのスローガンも張られているなど小さなエリアに色々詰まった箱庭的な雰囲気。ドアじゃないですが入口とその周辺環境に良さを感じる例です。

 

その気になればドアのデザイン自体にも良さは見いだせますし、

 

そのドアが建物の、壁のその全体のどの場所にどのように設けられているかもドアを愛でる一つのやり方かもしれません。こちらはデカい建造物の一か所にだけある青いドア。

 

このドアからカチャリと人が出てきたら、我々はきっと人の小ささを感じる事でしょう。建物、ドア、そこへ出入りする人が揃った時に一番輝くドアかもしれません。