素人の研究社　社員日誌♯4

突然ですがみなさんの怖いものは何ですか。私は蛾です。

蛾の見た目や色、若干柔らかく湿っていてヒラヒラと舞うところが嫌なのですが（そういう訳で蝶も苦手です）さらに予測できない動きをするところに恐怖を感じます。

さて、こちらは先日前かごに子供を乗せて道路沿いを走っていましたときのこと。

見慣れたチェーン店を爽快に通り過ぎていたところ、あまり見かけない光景が私の目に飛び込みました。乱雑に様々なものが散らばるその斜面。時速数キロで自転車を走行していた私の視界にカラフルな容器や水の入ったペットボトルがパパパとコマ割りをしたような状態で入ってきました。

一瞬なんだかわからなかったのですが瞬間的に恐怖を感じ、自転車を走行させながら「こわ」と呟きました。普通だったらそのまま通り過ぎますが、私は誇り高き素人の研究員でありますから一体あの場所で何が起きていたのかを知るために自転車をUターンさせて再度状況を確認しに向かいました。

再度状況を確認してみたところ以下の点を観察することができました。

１、合法なのか非合法なのかよくわからないマッサージ店の駐車場の斜面を黒いビニールシートで覆っている

２、黒いビニールシートが飛ばされないように水の入ったペットボトルや容器などであちこちを固定している模様

３、水の入ったペットボトルは猫よけのためも兼ねているかもしれない

４、濃いピンク色の造花が土に植えられている

５、ネギと思われるものをプランターとプランター近くで直植えして栽培をしている

６、ハンガー、柵、大量に集められた石、ミッキーマウスのバケツなどがみられる

 

若い女性がマッサージをしている看板を立てた店の斜面で、この黒いビニールシートや散在する諸々、直植えされたネギと造花を見てこれはなんだ？と言われてもなんで…しょうね？としか返す言葉が見つからないのですが、一つわかったことは瞬間的に感じた「こわ」の正体はよくわからないが何かしらの意図が感じられる点にあるということでした。人は感覚的なことの他、予測できないこと、そして理解できないことにも恐怖を感じるものであると実感した次第です。

余談ですが２歳の息子が突然自転車から降りそのままUターンをしたかと思うとせっせと写真を取り出した母を見て「シャシンヤダ」「シャシンヤダ」と繰り返しておりました。彼も予測できない、理解できない行動をとり始めた母に恐怖を感じたのかもしれません。