郊外の敷地の区分と表現方法

The following two tabs change content below.

主に都市部の路上観察を発表しておりました私ですが、家庭の事情により郊外に引越しを致しましたので今後は移住先の田園地帯から発見した事柄を発信したいと思います。

都市部から約60キロほど離れたこの地域はとにかく敷地が広く、見渡せば眼下に広がる景色は畑畑畑時々田んぼといった具合で非常に良い展望の立地です。

 

↑敷地に大きなキリンを置いてもこの余裕

見応えのある広々とした敷地を眺めていて気がついたことなのですが、土地の敷地が広いがためにあらゆるものを使い「ここまではうちのもんです」や「ここまでがそうです」など所有表現や敷地の区分を様々な方法を使って表していることに気がつきました。

例えばこちら。広大な敷地を畑と区分するために花を植えボトルコンテナを等間隔に配置して土地の活用方法を区分しています。

こちらも同じく畑の様子なのですが、先ほどの畑よりも園芸支柱や木の棒にロープを張って、畑を細分化しています。おそらくこちらの畑の方が先ほどの畑よりも育てている野菜や植物の種類は多いと予測されます。

またこちらも畑の様子。少し見えにくいのですが、こちらの畑では大量の空き缶を使って畑を仕切っていました。角は杭のようなものにボトル缶を被せ存在感を出しています。角が大切なんですね。

大きな駐車場のこちらは鉄パイプの仕切りの他、真ん中にサルスベリを植えて仕切りにしているように見えます。歩道にも植木が植わっている様子をよく見かけますが、外観だけでななく歩道と車道の仕切りという意味も含まれているのかもしれませんね。

こちらも歩道から撮影した駐車場の様子なのですが、駐車場の一部分だけを木材と針金を使って厳重に区分されています。区分された敷地内には内容が消えかかった「財務省関東財務局」の看板が立てられていました。どうやらこの駐車場の一部分だけは国有地ではないかと思われます。国有地は登記所に保管されている地図に表示されていますが、現況が道路や水路等でなくなっている場合個人では気がつかないでいるケースも多いそうです。その場合は所有地内に国有地があると思わぬ障害になることもあるようです。奥が深そうな問題ですが、素人の研究社ではあらゆる土地が気持ちよく活用されることを願っています。

曲がり角に沿って置かれたブロックの様子です。仕切りとしての目的よりも「ここからはうちのもんです」という所有表現として存在しているように見受けられます。

タイヤバージョンです。基本的に畑の仕切りには所有者の自宅にあるものや廃材で仕切りを設けている例が多く見受けられます。

鉄パイプを直に置いて仕切りにしていました。結構ラフな置かれ方ですが所有者のなんらかの意志は感じられます。

こちらは物と言葉を使って所有を表現しています。言葉を使っているのでより主張は強いとはずなのに、一体どこからが「私有地」なのかはまるでわかりません。

鉤括弧のようなブロック塀で仕切りを設けていました。この「かっこ」があることで私有地である「所有表明」と駐車場の「仕切り」の両方を兼ね備えているように見えます。非常に簡潔ですね。

奥の「美容室」と「モンゴルアンテナショップ」の境界線部分の様子です。ロープを使って店舗の敷地を区分しているのですが、さらに「モンゴルアンテナショップ」ではヤギの親子を角に置いて「ここまでがうちです」とわかりやすく提示しています。おそらくこの地域ではほとんどの人が車で移動しているため、車を駐車する人にわかりやすいようこの位置にヤギの親子を置いているのかと推測されます。

 

このように様々な方法で所有表現や土地の区分をしていることを発見致しました。都市部ではパイロンやチェーンなどが多い印象ですが、郊外では廃材などを再利用して使われている点が非常に興味深く、エコロジカルであると感じました。今後も調査を継続し新しい可能性を発掘したいと思います。