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突然ですがこれはあるお店の本棚で、しおり代わりに使われていた刃物です。
こちらの、役目を終えたベビーカーが次に乗せるのは鉢植え。育てるという意味ではその後も役に立っているようです。
こういうものはよく見かけると思いますが、椅子のないバス停に勝手に置かれた椅子。道路を許可なく占有するのは本来違法行為らしいのですが、善意の名の下に黙認されているのが実情のようです。
ある特定の看板の移動用に特化した台車。事実上「キャスター」にランクが下がった瞬間です。
配管用のパイプで作られた鳥居もありました。
このように、僕は道具の再利用、本来の用途とは異なる使われ方をしているものを見るのが好きです。人の工夫というか、そこに至るまでの妥協とかひらめきとか試行錯誤がどこかユーモラスにうかんでくるからです。
ドアストッパー代わりになっている鉄アレイ、amazonの箱は収納場所になっていたり、かつて着ていたブランド服がパジャマになっている人。ご家庭を見渡しても幾つかあるのではないでしょうか。
この様な道具の再利用は農地へ行くとかなり多く見られます。基本的に野ざらしで劣化も早く、いつ盗まれるか、壊れるかもわからない環境だからかなと思っていますが、その程度の機能で事足りるものが再利用されているという背景もありそうです。
では、農地の再利用シーンを幾つかみてみましょう。
こちらは事務用のロッカー。農作業用の道具入れとして第二の人生を歩んでおりました。
次にお見せするのはちょっとわかり辛いホットカーペット。
ここにあります。この箇所が入り口のサインなのか、補修しづらい穴があるのかはたまた頻繁に水溜りが生じる箇所なのか…。すべては推測するしかありませんが、農地ひとつ見てもいろんな道具が再利用されております。
細かいものを見ていけばキリがなく、溝を越える”渡し”として使われている側溝の蓋(グレーチング)や、
物干し竿も元気に活躍しておられました。
マネキンが第二の人生として農地の警備を担当するケースは非常に多く、こちらでも頑張っておられました。リタイアした警察官が警備会社に再就職するような、怪我で引退した力士が暴力団にスカウトされるような、そのような定番ものなのでしょうか。
兄がそうだったので、首だけのマネキンといえば「美容専門学校の教材」というイメージが強いのですが、農家のご子息が「農業なんてやってらんねぇ!」と街のイケてる美容専門学校へ通いだし晴れて就職、結果、この不要になったマネキンだけが防人として帰省してきたというストーリーを想像せずにはいられないのです。
再利用されている道具の第二の人生を応援しつつ、これからも観察していきたいと思います。