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細かい感想や分析を放棄し、理由や意味から自由にただ「なんかいい」という気持ちだけでその対象を愛でる「なんかいい写真」も三回目。お陰さまで回を重ねる度に沢山のお写真をいただける様になりました。前回を越える105枚の写真を一つ一つ拝見し「おっ、いいな」と思ったものを勝手ながら選んで紹介いたします。
「なんかいい」だけで済ませるべきお写真ですが、折角なのでこちらもいいと思ったところを感想として添えさせて頂きながら紹介していきたいと思います。紹介出来なかった皆様、どうもすいません。
■まずはじめに
実は今回たくさんのパイロンが届きました。時に人を遠ざけるはずのパイロンには人をひきつける何かがあるのでしょう。おもしろいのは同じパイロンでも色んな人が色んなよさを見出された点。折角なので色んなパイロンを紹介してみましょう。
たかなしさんは宙に浮いたパイロン。
tububuさんが送ってくれたのは花が咲いたパイロン。
加間衣記さんのは浮いてる上に何か刺さってるパイロン。
satomiconconさんのは重ねてあるパイロンでした。
上里直之さんのパイロンは隣に座ったバケツとの相性でなんかいい感じですね。
芹さんは辛うじて残った瀕死のパイロンとそれを心配そうに取り囲む3本の木材を送ってくれました。
同じように沢山届いた駐車場。駐車場にも人それぞれのなんかいいポイントがあるようです。こちらもちょっとまとめてみました。
12月21日さんの駐車場はプリント基盤のような複雑さ。停める車はそんなこと気にもかけないでしょうが。
こちらは大胆に斜めへレイアウトチェンジしたはいいけれど、前のラインは消さずに残すしたためカオスになった駐車場。
個々の駐車場を広く、長くした駐車場。元のラインは消されているよという記号上の修正作業は完了しているものの、フラットな気持ちでこれを見るとただ白と黒のラインが並んだだけの奇妙なデザインですよね。(以上2点 加間衣記さん)
あらいはまさんからは「番号がデカすぎてウケる」駐車場。ありそうであまりない、番号のデカすぎる駐車場。それにウケる心の余裕を持って日々生活するのは非常によいものです。
■いつもの「なんかいい写真」にうつります
ここからはいつも通り皆さんの写真に皆様のコメントと、僭越ながら素人の研究社からも共感のコメントをつけながら紹介していきたいと思います。※投稿者の方で鍵アカウントの方もしくはtwitterリンクをしておりません。
コメント(左からnottawashi, araihama, satomiconcon, zukkini)
H@Mさん
コメント:建設当時の階段の跡に趣を感じます。昔は角度が急だったんだなー。
「正統派というか『これこれこういうの!』となっちゃいます嬉しくなっちゃいますこの写真。インターネットをやっててよかった!」
「街の地層、年輪というべきなんでしょうか、作り直された経緯は分かりませんが見てすぐ分かる変更前と後の違い。前々から角度がキツいという話になっていたんでしょうね。面白い。」
kin3さん
コメント:アンテナと梯子と避雷針?と手すり。直線と曲線が色々あってなんか好きです
「戦隊モノの集合写真っぽさがありますよね。それぞれが色んな個性を持った登場人物に見えてくる。」
「様々な形が集結していますが、注目アイテムが全て赤く見えて統一感も感じられるような気がします。なんかいいです!」
おおきちさん
コメント:アキバのテキトーキャラ
「絵柄が違いすぎて、人間からは一切優先べいの姿は見えない感が良いですね。優先べいは実は僕たちの近くで知らず知らずのうちに色んなものを優先してくれているのかもしれません…。」
「自己犠牲の権化たる優先べいにも『譲れないもの』ってあるのでしょうか」
Mwさん
コメント:つばめのシャッターとつばめです。@軽井沢
「絵と実物のコラボ。絵が描いてあるほうのシャッターを避けたのはつばめさんもナワバリ的なことを意識したのかなと思いました。よい写真ですね。」
「右の絵のない部分だけは最後まで営業していたのでしょうか。たばこ屋さんか、もしかしたら自動販売機があったのかも、と時間の流れと趨勢を感じさせます」
zenzai53さん
コメント:時の流れを感じます。
「この写真とても爽やかに見えるのは、写真の中の色彩がパステル調なものが多いからでしょうか!素敵です!」
「『田中けんじ』も同じブルーで統一しこの青の風景に一役買っているのも良いですね」
zenzai53さん
コメント:なんかいいと思います。
「この素晴らしいご馳走を前に後ずさりする女性の気持ち、わかります。この四品に攻め込まれたら打つ手なしですもんね。おそらく上部の排気口から四品の芳しい匂いが放たれているのでしょう。各自白米を持って此処に集うぞ!」
「これは後ずさりなんですね」
kogeさん
コメント:特撮の爆発みたいな草が生えていましたので。
「花火みたいでいいですね。雑草がここまで刈られずに伸び放題なのもとてもいいです。住宅地に必ず一箇所はあるこの手の『何でも無い』スペースって本当に何なんでしょうね。」
たかなしさん
コメント:マネキンの苦労を知りました。
「一瞬ふくらはぎに空気を入れているのかと思いましたが、これは一体どうなっているのでしょうか!」
「このマネキンが寝ずにきちんと立っているよう、ふくらはぎに金属を刺しているのです」
コメント:なるほど・ザ・ポスト
「残念ながら今これを見て『なるほど・ザ・ワールド』の事を思い出せる人は大分減ったと思いますが、このように回答者の席が階段状になっている名クイズ番組のことです。こういう感性、素敵です。」
コメント:ONだけOFFになっちゃった
「このコメントがあってのこの写真だと思います。素晴らしい着眼点!」
コメント:僕の知ってる8じゃない
以上3点 Mr.tsubakingさんより
「外国人が日本の漢字を見よう見真似で真似て書いたときに起こりがちな間違いっぽさがとてもよいですね。」
「隣に9がなくて10になっていて縁起を気にしてるっぽいのに、この詰めの甘さ!」
𝔑さん
「ショーウィンドーに張られた補修用のテープがまるで秘密の入り口のように見えています。何でこんな紛らわしい張り方したんでしょうね。」
tepp8さん
コメント:フィリピンで見かけた日本の中古トラックですが、「引越の」はそのままだけどパンダが消されててなんかいいなと思いました。
「これは、是非とも僕が見つけたかった!なぜ僕はフィリピンに居ないんだ!良すぎる!謎なのは『引越の』を残しているところで、『の』はなぜ潰さなかったのか?パンダから順番に潰していく途中にスプレーが切れてしまったのだろうか?実際にフィリピンでも引越しトラックとして稼働していたとして、『引越の』の言葉をフィリピンの人は理解できているのだろうか?パンダの模様の白い部分だけ塗りつぶして、スプレーの節約にあてたりしたのだろうか?など疑問がありすぎてこの写真一枚で記事ができそうです。いろいろ考えてみたのですが、僕が思うに、フィリピンへ渡る前の日本国内で『サカイ』と『パンダ』を諸々の事情で塗りつぶしたのではないのかと思います。そうでもしないと送れないみたいな事情によって」
「現地で『引越しのマルティネス』などになる予定だったのでは」
レターパックで現金送れさん
コメント:道端にブラシが刺さっていました。1週間くらいこのままでした。よろしくお願いいたします。
「ブラシの佇まいから静寂が感じられてなんかいいのですが、道に刺さったブラシを1週間くらい観察しているレターパックで現金送れさんもなんかいいです。」
「何度か猫が使ってたりしたんでしょうかね。想像を掻き立てられる。」
ブライダル枠井さん
コメント:ゴジラ
「つ!つよそう〜!!!」
「一昔前ならこの細さはゴジラにならなかったのではないかと思いますが、シン・ゴジラの登場によって今ならこれはゴジラといえてしまいますよね。おもしろい。」
の街さん
コメント:遠くから見るとペヤングっぽいベンチです
「これはもうおっしゃるとおり。完全にペヤングです。もうコレはいいですね。とてもよい。」
コメント:隠し方がなんか面白い
「えっちなマンガのやつだ!」
「海苔もトバッチリを受けてしまい、何か隠してあるように見えるのがとてもよいですね。しかしヴィーガンらーめんが隠したかったものは何なんでしょうか。剥がしたいですよねぇ…」
コメント:怪獣の横顔
以上2点 ハナコさん
「かわいい!私は黒い方に目がいって牛かな?なんて考えてしまいました。」
「色あせて割れて看板としての機能はとうの昔に終了してるのにこういうものが撤去されずに残ってるのもとてもよいですね」
コメント:立ち食いソバやのトイレに飾ってありました。ラルクアンシエルの庶民派な部分が垣間見れていいなと思いました。
「聴いたことがあるというより『聴こえてきた』程度にしかラルクアンシエルを存じ上げないのですが、確かにこういう世界観を表現しているとんでもないグループだったことを思い出しました」
「娘さんが中学生のとき技術の授業でつくったのを『恥ずかしいからやめて!』と言われつつも飾っている店主の店、だったらいいなと思いました」
「小学生の頃熱心なL’Arc〜en〜Cielのファンだったのですが、歌詞によく世界とか宇宙という言葉が使われる印象ですし、hydeは和歌山出身でトークの時には和歌山弁で話す庶民派です。したがってこの絵はL’Arc〜en〜Cielをよく表現された絵かと..」
ちいさん
コメント:母から送られてきた、冬眠から目覚めた父の携帯です。
「誰かの、じゃなくて父のなんだーうわー。iPhoneを落としたなら当時かなり探したはずで、諦めて数ヶ月後の『ここだったかー』がなんともいえません。私も雪国育ちなので懐かしくなりました」
「あったー!(悲鳴、そして爆笑)、みたいな光景がこの写真1枚だけで想像できてとてもよいですね。」
だだこねさん
コメント:港でとった写真です。海面にゆらゆらと反射する船の側面がなんかいいです
「わー!数字がゆらゆらと水面に沈んでいくように見えるところもなんかいいですね!」
「船から海へと続くグラデーションとか番号が『く』の字に折れていくところとか、まさに素人の表現力ではうまく伝えられないなんかよさがあります。いい写真ですねえ。」
なすびさん
コメント:近所のスーパーの自販機です。車がぶつかったっぽいです。
「ひしゃげた脚の生き物っぽさに笑ってしまいました。本体(自販機)は無事だし屋根としても使えてるからそのままでいい、というおおらかさいいですね」
「なんかこう自販機とゴミ箱が『いやあ、あぶなかったねー』と言い合ってる感じがしてとてもよいですね。」
ねこのみーさん
コメント:ガラス以外の所にあった非常口の三角
「緊急時にここを破壊できる自信がない」
「これを張るとどこでも非常口になってしまうんですね」
「これを張ると何でも紳士にされてしまうんですね」
りつ/Рицуさん
コメント:電線の多さが、なんかいいです
「普段意識しない部分を強制的に意識させられる感じがあっていいですね。よくみると一本一本が並んでいるお家に吸い込まれていってるのも無機物と生活がつながっている感じがあって素敵です。」
「ここを電気が通ってるんだなあという当たり前の感想を抱いてしまう一枚です」
けっとるさん
コメント:だんだん左へ寄っていく文字列
「僕がコレを発見出来たとしても、『看板のビジュアル一枚一枚が、ざっくりとしたエレメント感で実態がつかめない』みたいな感想で終わると思うのですが、けっとるさんは『だんだん左に寄っていく文字列』と発見されています。素晴らしい慧眼です!たまに郵便受けに投げ入れられてるアロマテラピーのチラシを思い出しました。」
「こういうのに気づけるかどうかで街歩きの楽しさが大きく変わりますね」
かとみさん
コメント:2D時代のドラクエの良さを思い出します
「私、見かけたら絶対この段の上に登って両手をあげます!」
「実際に足を運び拝みに行きたいほどの神聖さがある!なんで?」
「ここに毎日座ってお弁当を食べてるおじさんがいたらいいな。」
「逆に誰かが”降りてくる”為の場所なのではと恐いことを考えていました…」
「黒板のプライドがズタズタに…」
以上2点 satomiconconさん
「なんか縁起悪いけど、こういう偶然が生んだ一枚って本当に楽しいもんです」
営農さん
コメント:ただのトタン小屋ですが、色あせ具合が美しく見える気がして…。絵の具を何層にも塗り重ねたみたいでキレイだなと思いました。撮ったときは。
「豪邸に住みたい願望と同じぐらい、こういった小屋に住みたい願望みたいなのってありますよね。」
「これはもうジーンズですよね」
ポ太郎さん
コメント:川沿いに3つ並んだイスがなんかよかったです
「いい歳した働き盛りの椅子が用事も無いのに川沿いでたむろしている感じが非常に良いですね」
「後ろが小川に見えるのですが、イスの置いてある場所が絶妙に不安定で、平和な風景の先になんとな~く『オチ』の不穏さを勝手に予測してしまいした。イスの色が黒だったら素通りしてしまいそうで、緑に映える水色のイスだったのは置いた人が色彩感覚を発揮したのかたまたまあったののがこれだったのか、どっちなんでしょう。」
コメント:欅の根元に生えるキノコと、残念な感じのハンドホール
「がんばれ〜!!!エールを送ります!」
「半分のキノコと半分のマンホール、全く異なるものが同じような構図で存在するという軌跡の街中神経衰弱だなあ。」
コメント:多分エアコンフィルター?でしょうか。几帳面に干せば共用部分の階段でも許されちゃうのがなんかいいな。です。
「!インスタレーションアートだ!いや、展示目的ではなく、あくまで『無作為』にこの謎素材は干されていると見受けられるので、純度においてはアートを超越しています。よってアートなどと狭義なカテゴリーに括るのは失礼にあたりますね!『作為』なら脇にいじらしく設けられた動線が引き受けています。」
「エッシャーの騙し絵に通じるものがありますね。エアコンフィルターと階段という極めて地味な…。」
コメント:死んだデリズ その後ろで死ぬバーミヤン どさくさに紛れてる普通のバイク
「コメントにつけられた詩がメインでこの写真はサブではないかと思う」
「ここで起きた事件の全てを普通のバイクが知っている。ような気がします」
コメント:田植え?ですかね?よくわかんないけどギリギリ感あってなんかいいな、でした。
以上3点 加間衣記さん
「河川敷の雑草ってこうやって一本一本手作業で生やしてたんですね。手前と奥の人の姿勢のシンクロ具合、コの字の道、鉄橋、そしてスカイツリーとにかく全部いい。全部いい写真です」
「こんな所に田んぼなかろうし、すごい場所ですごいところからすごい体勢で草むしってるのかなって思ったんですけど、何やってるかはともかくなんか奥行き方向に情報量が多すぎて最高ですね。」
コメント:ベトナムの日本料理屋で見たディスプレイです。皿使えや!っていう…
「下にキャベツの千切りかませて、角度をつけるひと工夫はするのに、野ざらしであることについてはスルーしちゃうなんて!そのせいなのか、なんだかのびのびしているようにも見えます。」
「河川敷で昼間から酒飲んで並んで寝てる学生に見えますね」
あらいはまさん
コメント:バグっぽくてカッコよかったやつです
「標識刺さってる!植木浮いてる?!なんだこれ??」
「日本はモノが溢れてしまい容量オーバーのため表示するのに時間がかかっているのです。」
あらいはまさん
コメント:デイサービスの入り口の攻めたデザインです。
「左から3番目の窓だけ窮屈そう。」
「沢山あるとどんなものでもそこに意味があるように思えてしまう。」
能登たわしさん
コメント:わかりにくいのですが、そこそこの坂の上に設置された滑り台です。そのまま転がっていかないようにわざわざ柵が設けてあります。
「こうも『受け』の部分の主張が強いと、ただの遊戯も流れ作業めいてくるのではないのかと、空恐ろしくなってしまいました。周りに他の遊具も見当たらないのもなんだか不気味で良いです!」
「必要以上な、大げさなものを見ると嬉しくなりますね。大事にされてるんだ、滑り台も人も。」
コメント:数十年の時を経て、再び使用されることとなった「写ルンです」の什器。
「インスタが流行り、フィルム風カメラのフィルターがオシャレとなり、写ルンですそのものがまた売れて、その風景がまたインスタなりTwitterに帰ってくる。何かの教科書とか資料集に載せてほしい価値のある写真だと思います。」
「能登さんのコメントの通り、これは何かそういう”リバイバル”という現象を端的に表す象徴的な写真です。」
コメント:駐輪場に停めてあった自転車が偶然カラフルだったので。
「一番奥の青いやつ!だいぶ前に盗まれた僕のママチャリと似てる!オイ盗んだ奴!ここでは言えないような手痛い罰に当たってくれ!」
「”偶然カラフルだった”という切り取り方がとても好きですね。」
コメント:顔のキャラクターと手のリアルさが釣り合ってないな、と
以上4点 村中貴士さん
「この女の子の顔だけだと威厳が保てないし、かといって手の力強さだけだと事務所のイメージにも支障をきたすのではないか…じゃあ!の結果でしょうか」
「『優先べい』の手でしょコレ」
■ありがとうございました
以上が第三回の「なんかいい写真」の紹介でした。写真を送っていただいた皆さんありがとうございました!
全て紹介できず残念ですが回を重ねるごとに沢山のお写真を頂けるようになり嬉しい限りです。皆さんの写真となんかいいコメントを拝見し、路上にある自分だけの良さってやつの魅力を再確認しました。
第四回がいつになるか分かりませんが、また皆さんの「なんかいい」が集まった頃に募集したいと思います。その名の通り素人のサイトですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。