街に出現する「文字」から垣間見る書き手の本質

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素人の研究社にはご存知の通り、素人しかいない。

その中でも最近入社した新人はど素人だ。

特に先輩方にそう呼ばれたことはないが、これは事実だと思う。

そもそも私は更新頻度が激遅なので、社員としてすら認められていないかもしれない。

でも今回、しれっと記事を書いてみようと思う。

 

 

 

「ど素人の幕開け」

 

 

人間は複雑だろうか、単純だろうか。

複雑に見えているときこそ単純で、その逆も然り。そんなものかもしれない。

そもそもそこを考えること自体、相当野暮と思う。

 

人間は言葉を喋れる上、文字もかく。これはすごいことだ。

筆記具を手に、人間は街のいたるところにストーリーを展開していく。

街に残された誰かの文字から、

人間の複雑な心理、ないしは単純な脳内構造などを暴くことはできないだろうか。

ということで、出不精であるど素人は重たい腰を上げる運びとなった。

 

▼お茶

 

 

まずはお茶。私は少し健やかで優しいところがあるから、お茶と書かれたものに対してお茶かもしれないという真摯な姿勢を持つことがある。

お茶かどうかはまだ調査中。

ちなみにこの柱はお茶になり、3年以上経過している情報はつかんでいる。

 

▼インクと快楽のつながり

 

この書き手は恐らく下記手順を踏んだ。

 

①黒いマッキーで「ヒルサイドの入居者以外〜」を書き始める

②「禁止」を強調したいので、「固く」まで来たところで止める。

③赤いマッキーに持ち替えたがインクが思う存分でない。よって禁が薄くなる。

④いきなりインクが出すぎる。よって止がめちゃ赤くて太くなる。

⑤ふと、「以外」の点がないことに気づく。

⑥赤マッキーのインクの出の良さに惹かれ、そのまま以の点をうつ。

⑦ちょっとずれたかな?

⑧最後の仕上げで黒いマッキーに持ち替えて「します」を書く。まあよかろう。

 

文字は伝われば良いし、気持ちよく書ければ良い。

きっと気持ちよく書いて気持ちよく張り出し続けているのである。

 

▼誤字と信頼の関係性

 

 

惜しい!

書き手側は誤字したことに気付いているであろうが、

「伝わるだろう」という通行人に対しての絶対の信頼がうかがえる。

 

他者敷地の為に全体の写真は掲載できないが、

なぜここに張り出したのだろうと思うほど極狭スペースなので

そもそも誰もここに自転車は止めないと思う。

 

▼でかい文字は誤字の危険性を孕む

 

洗剤と書かれたダンボールから、紐解いたことを箇条書きにしよう。

 

・最初にでかく書いて間違えた

・まず小さめに書いてみようとする

・その際、洗から書けば流れに任せてかけるかもと思い立つも誤字

・本物の剤を思い出すべく、全く違う作り出されたの剤をなかったことにする

・調べ、「剤」を思い出す。自信ありげに書く

・大きく書いた惜しい「ザイ」を「剤」になるように修正

 

まとめ

いつも書かないサイズの文字を書くと人は誤字をしでかす。

 

▼謎

今回の調査で一番謎を帯びている代物。

「針金で看板を取り付ける」

誰に向けても誰の為にもならない気もするのだが

何かの意味を帯びているのだろうか。

これに関してはもう少し考えさせて欲しい。

 

▼今日のカレ

今日のカレは「ひよこまめとチキンカレ」。

インドカレー屋はどこにいってもナンがでかくて得した気分になれるから好きだ。

誤字しているが、私は日本に住む海外の方を心底尊敬している。

二ヶ国語以上の言葉を知っている時点で、それはもうsuperなことだ。

 

▼ット

「カレーライスット」

ちょっとしょぼいけど勢いも感じる良質メニューと思う。

安価にすませたい為、誤字に気づいてはいるものの

正しいメニュー表を発注できないでいるのだと思う。

たまに食べに行こうと思う。貢献したい。

 

 

▼空白からにじむ意志

 

とても絶妙な空白がありつつ、確実に意志を伝えてくるスタイル。

わんこの位置もまちまちで雑ではあるが、グッとくるところはある。

 

ルールを守る人が損する世界。

守らない人によって守る人が損を被る場面は数え切れない。

確かにきれいなことだけでは世は回らないのは確実に一理ある。

でも、守る人はいつか守らないできた人が

どう頑張ってもたどり着けないところにたどり着けると信じてる。

 

 

ただのわんこに戻りたかったのか、真っ白になっていた。

確かに役割を全うするだけでは精一杯になるところもある。

ルールを守りすぎるのも必ずしも良いとは限らない。

わんこのように自分を守るために真白になって息抜きをするのも重要かもしれない。

 

 

まとめ

正しさは自身でしか判別できない。

自身の目で見極め、ゴミを分別するなり草木を植えるなりする必要があるのだ。

ちなみに、ゴミ箱が植木鉢として活用されるくらいには、この世はなんでもありだ。