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こんにちは。
旅先では「観光地巡り」よりもその土地の街や路地をふらりと歩く「街歩き」に楽しさを感じる私ですが、
今回訪れたホーチミンの「街歩き」の中でとりわけ見応えを感じた物は「門」でした。
ホーチミンはよく、「東洋のパリ」や「フランスの香り残る街」等言われ、フランス文化を感じる街と称されますが、
今回街中で門の観察をしていくと、中国文化を感じさせる門も結構あるぞということに気がつきました。ベトナムの歴史を調べると中国王朝支配の時代があったようなので、このような背景からなのでしょうか?
↑これは住居ではなくお寺の門です
ホーチミンで観察した門は、このように装飾も見事なものですが、重厚でがっちりした門が多い印象でした。東南アジアは何カ国か旅をしましたが、住宅地にこんなに立派な門が並んでいる国はなかったように記憶しています。
立派な重厚な門が多いのは、数多くの戦争や侵略が繰り返されたベトナムの歴史の影響からなのでしょうか。
そんなホーチミンの街で出会った門。中国っぽい門のほか、大変フォトジェニックな門や地味な門・愛らしい門など様々な門の写真を納めて参りましたので、その観察記録を今回発表させていただきたいと思います。
◾️機能美を感じる西洋の門
ロートアイアン門扉はヨーロッパの文化として発展してきた錬鉄を使った門です。黒を基調とした中にキラリと光るゴールドが美しい。門の上層部には先端の尖った装飾が施され、刺さったたら痛そうです。美しさと防犯を兼ね備えた門に機能美を感じました。
◾️漢字が彫刻された東洋の門
中国で竜は、特に水、降雨、台風、洪水を防御する強力で縁起の良い力を象徴しているそうです。そんな竜と竜の間の円の中には、おそらく福禄寿と書いてあるかと思われる漢字3字が彫刻されています。福禄寿は七福神のメンバーの1人。財運招福・延命長寿・立身出世・招徳人望など大変ご利益のある縁起の良い神様です。この家に住めばスーパーサイヤ人にでもなれそう。そんなスペシャリティを感じる門です。
◾️クロムハーツを感じる門
シンプルなんだけどどこか惹かれるのは障子っぽいデザインだからなのか、障子の奥に佇むクロムハーツのようなデザインからなのかはよくわかりませんが、なんかいいなぁと思う門です。門にとってがないので横にガラガラとひいて開けるのでしょうか?
◾️小花がちりばめられた愛らしい門
この門、すっごい可愛いんですよ〜。黄と深い緑がマーブルになっている絶妙なベースにゴールドの装飾。そしてよーく見るとマーブルのベースに、等間隔で可愛らしいお花が彫られています。手が込んでいる!!写真を見つめるだけで胸がキュンとしてしまうお気に入りの門です。
◾️ライオン錠の門
日本でもファンが多く、日本のご自宅でもちらほらと見かけるライオン錠。
ベトナムでも人気なようであちこちで見かけました。
全てを白で統一した門も素敵です。
こちらの門はライオン錠のみならず門のデザインにもライオンが起用されるかなり豪華なものでした。
私の中でのベストヒットライオン錠はこちらです。ゴールド1色でハートのようなデザインも素敵なのですが、1番好きな所はよく見るとライオンの目が赤く輝いてて、このライオンの目の色と、門に垂れかかるようにして咲く赤い花との色がマッチしているところが好きです。植物との調和が素敵だなぁと感じました。
ちょっと邪魔をしているようにも見えますが、この見事にこんがらがってそうな電線もベトナムを象徴していて、これも良しといった感じです。
みなさんはどのライオン錠の門がお好きでしたか?
◾️ドラゴン錠の門
こちらは日本ではあまり見かけない竜の顔が持ち手になっているものです。中国文化の影響によるものでしょうか。
素晴らしい門ですね。重厚感があります。持ちやすそうなとってと、竜のとってと2種類ついてます。もしかしたら竜の方は門をノックするためのものかもしれません。
先ほど紹介したスペシャリティな門も持ち手が竜でした。
◾️和?を感じる門
門に「松」や「鶴」など日本で縁起の良いとされるものの彫刻が施されています。
「門松」を新年に飾る文化があるのだから、日本の影響を受けた門なのではと考察したのですが、
中国でも松は生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされ縁起のいいものとしているようなので、よくわかりませんというのが本音です。
そしてどちらの門にも鹿の彫刻が見られます。また面白いことに、どちらも一筆書きのように彫刻されているところも興味深い。何か意味があるのでしょう。
花札好きとしてはここにイノシシと蝶々も追加したい。そう感じる門でした。
◾️今後の展望と反省
ホーチミンの街そのものは観光名所も少なく空気も悪いので、長く滞在する街ではないように感じましたが、西洋と東洋の文化の混ざり合ったホーチミンの街並みや人々の生活を観察することはなかなか興味深いものでした。
今回の観察の中で疑問に感じたことは調査を続けながら、引き続き門のバラエティーも増やしていきたいと思っております。
また勢いよく走ってくるバイクや車の影響で、写真が曲がってうまく取れなかったものがあり非常に残念でした。もっと気合いをいれて良い写真を撮っていこうと思います。